<歯の模様は異常?>

自分の体のことなのに、
知らなくてドキッとした経験はありませんか?

毎日磨いている歯やお口の中のことで、そんなドキッ。
を体験することも。

「先生!右の下だけ歯が一本、多いのですが…」
これは、親不知(おやしらず)ですね。

昨日、今日にいきなり生えたのではなく、
いつか、ご本人さえ気づかないうちに生えてきたのでしょう。

親不知というくらいですからね。

親不知は永久歯の最後に出てくる歯で、4本ある方もいれば、
1本もない方もいます。

概ね年齢とともに生えてくる他の永久歯と違い、
いつ生えてくるか分からないのが親不知です。

歯磨き時などに、お口の奥まで鏡で確認する習慣でもないと、
気づかないこともあるのでしょう。

歯の模様も、そんなドキッとすることの1つのようです。

他の人と比べてみるとよく分かると思いますが、
人の歯の色は千差万別。

何か施術をしたのかと思うような白さの人もいれば、
白というより黄色に近い人もいます。

さらに、1本の歯でも色が均一でないことがしばしばあります。

これが、歯の模様のように見えるのですね。

歯の模様も、いきなり今日できたということはまずないといってよいでしょう。
歯が生えてくる時からあったか、
生えてから何らかの原因でできたか分かりませんが、
あなたが気づくずっと前から、その模様はあったはずです。

模様の正体が気になりますね。

歯に模様がつく原因はさまざまですが、
比較的良く見られるのがテトラサイクリン(抗生物質)という幼少期における抗生物質の影響や、
ホワイトスポットと呼ばれるエナメル質の形成不全です。

初期虫歯やフッ素の過剰摂取の可能性もあります。

このような歯の模様は、
歯磨きで落とせるものではありません。
見た目を気にされる方もいますが、
歯に模様があるからといって、
治療が必要になることはほとんどないでしょう。

つまり、多くの場合は、特に対処なしということになるでしょう。
通常の生活では特に問題にならない歯の模様ですが、
歯を白くするための一般的手法となっているホワイトニングをするときは注意が必要です。

個人差はありますが、ホワイトニングで全体の色が白くなることで、
ホワイトスポットなどが相対的に目立ってきてしまうことがあります。

もし、歯に模様がある方で、
ホワイトニングをしてみたいと思っている方がいましたら、
先に歯科医院で相談してみてくださいね。

とみた歯科医院