歯の一番の役割は噛むこと。

皆さんは噛む力の大きさを意識したことはありますか?
自分の歯がそろっているうちは、あまり意識することはないかもしれません。

一般的に噛む力が一番大きい奥歯で、体重程度の噛む力があるといわれています。
60kgの成人男性ならば、約60kgの噛む力があると考えてよいでしょう。

ただし、これは一般的な話で、入れ歯やブリッジを使用していると噛む力は、
天然の歯の40%程度になるといわれています。

対して、歯を食いしばることが多い人、
例えばスポーツ選手は噛む力が強いといわれています。
その強さは一般成人男性の3倍にもなるそうです。

因みに、噛まれると怖い動物は、
百獣の王ライオンは約320kg、ホッキョクグマ 約800kg、カバ 約1000kg、ナイルワニ 約2200kgなど。
ペットとしておなじみのイヌは、大型種で約100kgを超えるといわれています。
やはり、動物の噛む力は大きく、場所が悪ければ命の危険も伴います。
噛まれないようにするに越したことはありませんね。

ちょっと脱線しましたが、噛む力はおいしく食べるためにも重要です。

普段の食事でちょうどよい硬さと感じるのは、その人の噛む力の25%くらいだそうです。
人によって噛む力が違うので、人によってちょうど良い硬さは異なるのですね。

硬い食べ物の代表格、おせんべいを食べるのは約14kg、ピーナツは約12kg、するめは約20kgの噛む力が必要だそうです。
入れ歯などではちょっとつらそうな硬さです。
やわらかい物ばかりを好んで食べたり、入れ歯などを使用したりして、
噛む力が低いとおいしく食べられないだけでなくさまざまな身体機能への影響があるといわれています。
そのため、健康な歯の維持、適度に硬いものを食べる努力が必要といわれています。

一方、意外と知られていないのが噛む力が強すぎても危険だという話。
硬い食べ物に負けない強い歯でも、強い力が頻繁にかかると損傷につながってしまいます。
噛む力が強い人には、強い力がかかったことにより虫歯のように歯が欠けてしまうことがあります。
寝ている間の歯ぎしりも歯にとってストレスになり、
歯を傷つける原因になります。
歯が堪えられないほどの力がかかると、歯にひびが入ってしまうこともあります。
 噛む力は歯をはじめとし、歯茎やあごが関係します。

気になることがありましたら、まずは、歯科医院までご相談ください。

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