<虫歯は肩こりを招く???>

虫歯や歯周病はお口の中だけの問題ではないのは、
かつてより各方面から指摘されていました。

今回は、皆さんの身近な悩み、肩こりも虫歯と関係があるというお話をしたいと思います。 

中には持病のような肩こりに、お悩みの方もいることと思います。
肩こりと虫歯の関係をお話しする前に、少し肩こりについて知ってみましょう。

肩こりはさまざまな原因で、
肩の筋肉が疲労を起こし、血行不良を招いている状態です。

人間は他の動物と違い直立二足歩行をするので、
負担が肩や首、腰などにかかりやすくなっています。
それに加え、負担がかかるようなことが続くことで、
筋肉が疲労して固まり血行不良を招いてしまうのです。

肩こりの原因はさまざまです。
デスクワークなど同じ姿勢を続けたことによるものや、
加齢による筋力不足もあります。

病気などにより、余計な負荷がかかることで生じる肩こりもあります。
虫歯もそんな肩こりの一つ。

虫歯が肩こりにつながるのは、痛みがポイントです。

虫歯による痛みがあると、
その痛みを避けようと無意識に片寄ったかみ方をしてしまいます。
片寄ったかみ方は、あごやその周辺の筋肉に影響を及ぼします。
バランスの悪いかみ方を長く続けると、
あごやその周辺の筋肉は疲労を起こし、肩こりにつながるのです。

歯の痛みが生じてからすぐに虫歯治療を行えば、
治療とともに肩こりが改善される可能性があります。
治療とともに左右バランスよく噛めるようになり、
筋肉疲労の原因が解消されるからです。

しかし、虫歯の痛みを我慢し片寄ったかみ方を続けると、
歯の高さまで変わってきてしまうことがあります。
こうなると、あごやその周辺の筋肉への影響は
虫歯を治しても続いてしまう可能性があります。
虫歯がないのに肩こりが続くという方は、
もしかしたら、昔の虫歯の影響を引きずっているのかもしれません。
そのような場合は、一度歯科医院でかみ合わせのチェックを受けてみましょう。

虫歯で痛みが生じるのは、虫歯が進行してからです。
初期の段階では無自覚のことが多くあります。
そのため、虫歯による肩こりを防止するには、
虫歯の防止と虫歯になったら初期段階で発見することが大切です。
歯科医院での定期検診は、虫歯予防と早期発見につながりますので、ぜひご活用ください。

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