<歯の詰め物と食事>

日曜日や祝日、年末年始は、休診となる歯科医院が多くなります。

一般的な歯科医院が休診中に、むし歯などで急な痛みがある場合は、
歯科医師会などで行っている休日診療が頼りになります。

しかし、詰め物がとれるといった痛みがない歯科トラブルの場合は、
休診明けに通院することになるでしょう。

今回は、休日に外れてしまうと不安になる詰め物の豆知識をお届けしたいと思います。

詰め物が取れやすい食べ物 詰め物がとれてしまった経験をお持ちの方の話を聞くと、
詰め物は粘り気のある食べ物に弱い傾向が見られます。

粘り気といっても、納豆やとろろのような柔らかな粘り気ではなく、
おもちのような粘り気です。

おもちの他にガムやソフトキャンディー、キャラメルなどが取れやすいと言われています。

他に、かたい食べ物も詰め物に良くないと言われることがあります。

かたい食べ物の場合、
食べ物で詰め物が外れてしまうというより、
歯や詰め物が欠けたり傷ついたりした結果、詰め物が外れてしまうようです。

どうやって詰め物がとれるの?

詰め物がとれてしまう原因は、
詰め物と歯の接着部に異常が生じること。

金属・セラミック・プラスチックなど、詰め物の素材にかかわらず、
詰め物と歯の接着に接着剤が使われています。

接着剤といっても、ご家庭で使うような市販の接着剤や木工ボンドとは違う、
歯科専用のものですのでご安心くださいね。

詰め物と歯の接着部にすき間が生じると、詰め物がとれてしまいます。

すき間が生じる原因の一つは、食事や歯ぎしりなどで強い力がかかること。

スポーツや重いものを持ち上げて歯を食いしばっても、歯に強い力が加わります。

その他の原因としては、新たなむし歯が考えられます。

接合部にう蝕が生じることですき間が生じ、詰め物がとれてしまうのです。

詰め物がとれてしまった場合、
詰め物の再接着で治療が終わる場合もありますので、

取れた詰め物は捨てずにできるだけ早く歯科医院で診てもらいましょう。

取れた詰め物を放置すると 「歯科医院に行かなきゃ」と思いながら、
詰め物がとれたまま放置してしまっている方を見かけることがあります。

詰め物がとれた箇所には歯垢がたまりやすく、
新たなむし歯の原因となりかねません。

むし歯で穴が広がってしまうと、詰め物の再接着だけで済まず、
詰め物を作り直さなければなくなる可能性があります。

詰め物がとれてしまったら、早めの受診でお口の中も気持ちもすっきりしてくださいね。

とみた歯科医院