歯磨きで健康に
<歯磨きで健康に>
歯を磨くことの効果は、
むし歯や歯周病のような歯科疾患の予防だけではありません。
一つは、リラックス効果です。
歯を磨いて気分がスッキリした経験はありませんか?
まさに、これが歯磨きのリラックス効果です。
イライラや眠気、だるさや沈んだ気分をスッキリさせてくれます。
その他、食べたくなったときに歯を磨くと食欲が抑えられ、
ダイエット効果があるといわれています。
また、歯茎には全身のツボが集まっているといわれ、
歯磨きによるツボ刺激効果もあるそうです。
さて、お口の健康につながるというのは、
歯科疾患の予防だけを指しているのではありません。
歯磨きをするときは、少なからずお口の状態を意識することになるでしょう。
出血があった、歯ブラシがあたると痛いところがあったなど、
お口の異変にいち早く気づくことができます。
これが歯科疾患の早期発見につながり、
歯周病からくる全身疾患の予防にもなるのです。
では、どのように歯を磨くとよいのでしょうか。
一本一本の歯を磨くように、小刻みに動かして、力を入れ過ぎないなど、歯磨きについてよく言われています。
ここでは、歯磨きのタイミングに注目してお話ししたいと思います。
「食べたらすぐに歯を磨いた方がいい」ときいたことはありませんか?
これは、大きな間違いではありませんが、もっと効果的な方法があるそうです。
歯を磨くタイミングは、
食べてすぐではなく食べて30分後くらいがポイントだそう。
なぜ、30分なのでしょうか。 食事をすると、私たちの口の中は酸性に傾きます。
このときは歯のカルシウムやリンが溶けだし、歯は弱い状態になっています。
しかし、そのままというのではなく30分くらいたつと、
だ液の緩衝作用でお口の中のpHは中性に回復し、再石灰化を始めます。
再石灰化とは、一度溶けだした歯がカルシウムやリンを取り込む作用。
食べた直後に歯を磨くと、歯の再石灰化を妨げてしまうといわれています。
因みに、この再石灰化を妨げるのが不規則な間食。
お口の中が中和され再石灰化を始める前に食べ物を口に入れてしまうと、
歯はむし歯になりやすい酸性状態に長く置かれることになります。
ぜひ、心と体の健康を意識して、効果的な歯磨きをしてみてくださいね。