<冷えで歯が痛む!?>

冬の寒さだけでなく、空調が発達した現代は夏も冷えとの戦いです。

周囲の気温にかかわらず、
「体が冷えている」と感じる冷え性に悩む女性は
8割近くにも上ると言われています。

冷え性は末梢血管の血行不良で起こると言われています。

血行不良となる原因は、生活習慣や空調、衣類の締め付け、自律神経の乱れなど。

病気ではなく、体質の一つと考えられていますが、
冷え性はさまざまな不調につながっていると言われています。

肩こり・腰痛・神経痛・肌荒れ・肥満・むくみ・頭痛・便秘など。
疲れが取れない、イライラしがちといったものも冷え性の人に多いそうです。

この冷え性は、
歯の痛みとも関係がありそうだと言われているのはご存じでしょうか?

冷え性を自覚している人の中には、
冷え性の症状として歯の痛みをあげている人もいます。
これは、どういうことなのでしょうか。

冷えによる歯の痛みは、歯茎の血行不良が関係しているようです。

先ほど、冷え性はさまざまな原因による末梢血管の血行不良であると書きました。
歯を支えている歯茎は体の末端にあたり、歯茎には無数の毛細血管があります。

冷えにより歯茎で血行不良が起きると、歯茎の免疫力が下がってしまいます。

虫歯と並んで恐れられている歯周病は、歯周病菌により引き起こされます。

健康時は歯茎の免疫機能が働き、
歯周病菌を抑え込むことができています。

ところが、歯茎の血行不良で免疫力が下がると、
歯周病菌は待っていましたとばかり悪さをし始めてしまいます。

歯周病は歯茎の病気ですが、歯周病により歯が痛いと感じることもあります。

これは、虫歯でもいえることですが、
お口の中の痛いという感覚は正確でないことがあり、
痛いと思っていた歯は健康で、
隣の歯が虫歯だったということもあります。

歯への刺激はそれを支える歯茎にも伝わりますので、
歯の痛みと歯茎の痛みを感じ分けるのは難しいのでしょう。

冷えにより歯の痛みを発症している場合は、
痛いからといって冷やすのは逆効果です。

虫歯などにより炎症を起こしている場合は、
患部を冷やすことで症状が和らぐことがありますが、
冷えによる歯の痛みならば冷やしてはいけません。

歯の痛みが冷えによって起きた歯周病なのか、
虫歯などの他の疾患なのかは自分で判断するのは危険です。

歯の痛みを感じたら、まずは歯科医院に相談することをおすすめします。

とみた歯科医院