むし歯、予防治療、歯周病

一般歯科[むし歯・予防治療]

早期発見・早期治療を!

早期発見・早期治療を!

人間にとって食べることは健康的な生活を送る上で、とても重要なこと。そのためには、口腔内の環境をよりよい状態にし、健康な歯を保つことが大切です。
歯の痛みや口腔内に変化を感じた場合は、早急に歯科医院でご相談ください。
また、痛みを感じる前に定期検診でむし歯を防いだり、治療後の定期的なメンテナンスで口腔内の健康状態を持続させ、再発を防止しましょう。

むし歯リスクチェック

下記項目に当てはまる数が多いほどハイリスクです。

  • 今までにむし歯になったことがある
  • 磨き残しが多い
  • 甘いものをよく食べる
  • 1日中、食べたり飲んだりする
  • 歯磨きはあまりしない
  • フッ素入り歯磨き剤を使っていない
  • 定期検診を受けていない

予防治療

むし歯リスクチェック

治療を受けても、むし歯や歯周病が再発した経験がある方は、定期検診や予防処置が十分でない可能性が高いかもしれません。私たちお口の専門家が定期的にケアをすることで、お口のリスクを検査、管理し、再発を予防していきます。当院では治療終了後、3カ月ごとのメンテナンス(リコール)をおすすめしています。リスクの少ない方は少しずつ間隔を開けて、負担を減らしていきます。

また、毎日歯磨きをしていても、むし歯になる人とならない人がいます。
当院では、オーダーメイドの予防治療により、むし歯の危険度を調査。
一人ひとりのお口の状態に合わせて、より効果的な診断・治療を行います。

だ液検査

だ液検査

だ液検査によって、むし歯菌の種類やだ液の質(酸性、アルカリ性、サラサラ、ねばねばなど)を調べたり、1日の食事の回数やフッ素を使っているかどうか、プラークが多いか少ないかなど、口腔内の検査を行います。大きなリスクはありませんが、自由診療の為で自費での検査費用負担が必要です。

検査を受ける前の注意事項

正確な検査結果を測定するために、以下のことにお気をつけください。

  • 前日の過度の飲酒はやめてください。
  • 来院直前の激しい運動はやめてください。
  • 1時間以内の飲食・喫煙・歯磨きはやめてください。
  • 5~6時間以内の殺菌効果がある歯磨剤、洗口剤などの使用はやめてください。

また、次の事項に当てはまる場合には検査前にスタッフへお申し出ください。

  • 1ヶ月以内に、常用薬以外の何らかの薬を服用した。
  • 歯磨きのときに血がでる。
  • 口紅・リップクリームなどをつけている。

検査の流れ

  • はじめに
    椅子に座った状態で、試験用のガムを噛みながら、5分間だ液を出します。
    そして、①1日の飲食回数、②フッ素の使用状況(洗口、塗布)について問診します。
  • 検査1
    だ液の量を測定します。
    だ液が多ければ、口中の食物を洗い流し、歯の質と抗菌作用を強くする効果があります。
  • 検査2
    だ液の中和力を検査します。検査用紙が何色に変わったかで口腔内のpHを検査します。
    食後の、歯が溶けやすい状態から通常の状態に、どれくらいの時間で元に戻るのかがわかります。
  • 検査3
    むし歯菌の数を検査します。検査棒を舌に当て、だ液からむし歯菌を検出。どのようなむし歯菌が多いかを調べます。検査をする菌種は
    ①唾液中の総連鎖球菌数
    ②唾液中のミュータンス連鎖球菌数(むし歯菌)
    ③①と②の比率
    ④唾液中のラクトバチラス菌数(乳酸桿菌)
  • その後
    検査の結果をもとに、一人ひとりに合わせた治療の方針を決めます。

費用

  • むし歯の原因を調べるだ液検査 5,500円(税込)
  • 歯周病菌を調べるPCR法(微量DNAによる検査) 13,200円(税込)

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)

PMTC

むし歯や歯周病を起こす原因として、プラークがあります。プラークとは歯と歯の間や境目に作られる細菌のかたまりで、毎日ご自分で歯磨きしても完璧に落とすことはできません。そこで、歯科医院のプロが行う掃除がPMTCです。
特に、歯の着色や口臭が気になる方や歯槽膿漏にかかっている方には、定期的なPMTCがおすすめです。

PMTCの手順

  • 口腔内チェックと歯垢・歯石を除去

    染め出し液を使い、歯と歯肉を検査します。磨き残しやコーヒーやお茶、また喫煙による沈着物の付着、歯石をチェックし、ついていれば除去します。

  • クリーニング

    歯の表面だけでなく、歯と歯の間や付け根の部分も1本ずつ専用の器具で丁寧に掃除します。

  • フッ素塗布

    きれいに治療した歯の上にフッ素を付けます。フッ素を付けてから約1時間は食事を取れません。普段お使いになる歯磨き粉もフッ素入りものをおすすめします。

PMTCの効果

  • 表面の汚れが取れて、歯が白くなる
  • 歯の付け根にひそむ細菌が減り、歯肉がひきしまる
  • むし歯予防

費用

  • PMTC 3,850円(税込)

パーソナルプラークコントロール+
プロフェッショナルプラークコントロール

毎日の正しい歯磨きはもちろん、歯肉で隠れた部分のプラークや歯石など、歯磨きで取れないところは歯医者でメンテナンス。定期的なメンテナンスでしっかり予防を!

歯磨き指導

歯磨き指導

当院では、歯科衛生士などによる歯磨き指導を行っています。むし歯や歯周病予防のため、正しい歯磨きを身につけ、プラークを溜めることなく清潔で健康な歯を保ちましょう。

シーラント

奥歯の噛み合わせ部分にプラスチックを埋め込み、むし歯予防をする方法。シーラントする歯の溝を掃除し、レジン(軽いむし歯治療の際につめる白いもの)を貼り付けます。奥歯など、ブラシが届きにくい場所に有効です。本来の噛み合わせをずらすことになるので、噛み合わせに注意して進めます。

フッ素塗布

歯の一番外側のエナメル層は、フッ素によってより丈夫な歯になり、むし歯になりにくくなります。

  • フッ化物歯面塗布(綿球法) 塗布後の20~30分は飲食しないでください。
  • トレー法 専用のマウスピースを装着し、フッ素を取り込みます。

痛みの少ない治療

むし歯や歯周病は放置すればするほど悪化していきます。しかし、「治療は痛いから行きたくない……」という思いから、限界まで放っておく方もいらっしゃいます。
そんな方のために、当院は、痛みの少ない治療に取り組んでいます。
笑気ガス、表面麻酔薬、細い注射針、電気注射器などを使うことにより、痛みが起こらないように、できる限りの努力をします。
従来の歯科治療に比べて、痛みをかなり軽減させることができます。

痛みの少ない治療に使われる薬や機器

  • 表面麻酔剤
    歯ぐきの表面をマヒさせ、注射針を刺す痛みを軽減。
    フルーツ味なので、お子様にも安心です。
  • テープ式麻酔「ペンレス」
    透明のシールには高濃度の局所麻酔剤を接着面に含んでおり、これを歯ぐきに貼るだけで表面の麻酔ができます、注射を刺す痛みを軽減します。
  • 電動の麻酔注射器
    麻酔注入時、強い圧力をかけると急激に細胞の膨張が起こり、痛みを伴う可能性があります。それを避けるため、一定の速度で注入し、痛みを減らします。ほっぺはほぼ痛みが少ないですが、内側は少し痛むことがあります。
  • 笑気吸入鎮静法

    恐怖心の強い方には、笑気ガスを使います。鼻から酸素:笑気を7:3程度の割合で吸入することで恐怖心が薄れ、痛みに鈍感になります。

    当院では患者様が恐怖心や痛み、ストレスを感じず、安心して治療を受けていただけるよう努めています。不安に感じることがあれば、何でもご相談ください。

歯周病

お口の健康セルフチェック

  • 歯を磨いたりリンゴを噛んだとき、歯ぐきから出血することがある
  • 「口が臭いよ」と言われたことがある
  • 歯がぐらぐらと動く感じがする
  • 歯ぐきがむずがゆい感じがする
  • 歯ぐきから膿が出ることがある
  • 朝起きたとき、口が粘ついたり、妙な味がする
  • 歯と歯の間に、よく食べ物が挟まる
  • 鏡で見ると、以前より歯が長くなったように見える
  • 歯ぐきが赤く腫れたり、痛むことがある
  • 冷たい水を飲むと、むし歯もないのに歯や歯ぐきがしみて痛い

以上のうちで該当するものが何個ありましたか?

チェックの数による歯周病の危険性

1~3個 歯周病予備軍 4~6個 歯周病 7個以上 重度歯周病

健康な歯肉

薄いピンク
とがっている
固さひきしまって固い
出血なし

歯周病の歯肉

炎症があり赤い
丸くなっている
固さぶよぶよしている
出血あり

どのように進行するの?

歯肉炎~軽度の歯周炎

歯と歯ぐきの間にプラークが溜まって歯ぐきが腫れ、出血しやすくなります。歯を支える骨にはまだあまり影響がありません。

中等度歯周炎

歯周ポケットが形成され、歯石が深部まで付着している状態。すでに歯を支える骨を半分くらい失っています。

重度歯周炎

歯を支える骨がなくなってきて歯がぐらつき、放っておくと歯が抜けてきます。
歯ぐきが下がったり、膿が出るなどの症状が出てきます。

歯周病が進行すると?

歯肉が退縮し、歯がぐらぐらしたり、痛くて噛めなくなったりします。
放置しておくと、歯が抜け落ちてしまいます。

また、歯周病菌が血液中に入ると全身の健康に影響を及ぼします。

  • 血管の炎症による動脈硬化

  • 心臓内膜の炎症

  • 脳卒中等の脳血管疾患

  • 早産や低体重児を出産する可能性が高くなる

歯周病を発症・進行させる危険因子

  • 悪い歯並び

  • やわらかいもの、甘いものばかり食べている

  • 歯ぎしり

  • 口で呼吸するクセ

  • 歯の欠損放置

  • 食片圧入

  • 適合不良の補綴物(義歯、クラウン、ブリッジなど)

歯周病を発症・進行させる全身の危険因子

  • タバコ

  • 糖尿病

  • 思春期・妊娠・更年期

  • ストレス

  • 不摂生な生活

  • 骨粗鬆症

  • 加齢

  • 薬の副作用(抗てんかん薬、高血圧の薬、自己免疫疾患の薬)

歯周病の治療

1.歯磨き指導

1.ブラッシング指導

いちばん大切なことは、日頃の歯磨きです。
歯周溝にプラークが溜まると、自分では落としにくくなるので、歯につき始めたプラークをしっかりと落とすことが大切です。
現状の歯磨きでよく磨けていない部分を把握していただき、患者様に合った歯磨きの方法をお伝えします。日頃の歯磨きによるプラークコントロールで、歯周病を防ぎましょう。

2.スケーリング(歯石除去)

歯石とは、歯面に付着したプラークが石灰化したもので、歯にがっしり付着する上に強い病原性を持っています。そこで超音波スケーラーやキュレットスケーラーを用いて歯石を砕きながら取り除きます。さらに歯の表面をつるつるにすることで、プラークの付着をなるべく防ぐことができます。

3.フラップオペレーション(付着療法)

歯周ポケットが深い部分は、スケーリングでは歯石を取り除けません。そこで歯ぐきを骨から剥離させ、歯石や悪くなった部分を取り除き、縫合して健康な部分を残します。

4.歯周組織再生誘導

歯周病で骨が破壊されると、通常再生することはありません。しかし、フラップオペレーションに加えて、コラーゲンやゴアテックスなどの膜を貼り付け、たんぱく質を塗布すると、歯周組織の再生を促進させることが可能です。
この新しい治療によって骨が再生でき、手術によって以前と同じ健康な構造で、組織を回復することができるのです。

歯周病の予防

歯周病の予防

歯周病もむし歯と同様に、予防と早期発見が大切です。
毎日の自己管理と歯科医院での定期検診で予防を心がけましょう。
歯周病菌の存在が判明した場合も、歯科医院での丁寧なケアを受ければ、発症や進行を防ぐことができます。

また、歯周病でもオーダーメイド治療が受けられます。

歯周病には、口腔内のバイ菌の種類が関係しています。
いろんな検査をして一人ひとりに合った歯周病の治療を行います。
歯周病菌を発見した場合、抗生物質を飲み、2週間で全体的なクリーニングを行い、再評価をします。再評価の結果、外科治療をするかどうかを判断。再生療法などを行うことによって、より強力な歯ぐきを作ります。

検査菌種(下記より2菌種と4菌種を選べます)

  • ボルフィロモナス ジンジバリス
  • タンネレラ フォーサイセンシス(バクテロイデス フォーサイサス)
  • アクチノバチラス アクチノマイセテムコミタンス
  • プレボテラ インターメディア

問診項目

  • 飲食・歯磨き
  • 口腔内の様子
  • 生活習慣
  • 喫煙の状況

診査項目

  • プラークの状況(歯の汚れ具合)
  • 歯肉の状況
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